日本の食料自給率がどの程度かご存知の方はいらっしゃるだろうか。
平成28年度の日本の食料自給率は38%である。無いことだと切に願うのだが、万が一日本円の価値が小さくなった時には、メシが食えなくなってしまう人が出てくる危機的数値と言わざるを得ない。
では、食べ物が豊富そうな東北6県ではどうだろう。
食料自給率(カロリーベース)で比べてみると、青森県は124%と、東北の中でも、秋田県(196%)・山形県(142%)に次ぐ高水準である。
秋田や山形は、米・大豆・野菜・果物がたくさん収穫されるが、ともに魚介類が少ない。その一方、青森は、米・野菜・果実・魚介類が全て100%を超えており、文句なしの食料大国だ。
さらに、他県よりも青森県民は、魚介類にはありつけていることを裏付ける数値もある。
青森県は、生鮮魚介類消費量ランキングで、偏差値85で堂々の全国1位なのだ。
青森県は日本有数の食料大国であり、特に魚介類の消費量が日本1位。
これだけをみると、さぞかし美味しい魚介類や美味しい野菜、米、果物を食べることができ、健康的な生活を送れそうなイメージが湧いてくる。
しかし、青森県は平均寿命が全国ワースト1位という不名誉な称号を長年持ってしまっている。(おそらく魚を食べるメリットよりも、デメリット部分※1が勝ってしまって作用しているのだろう。)
※1 都道府県別に、塩分摂取量、喫煙率、飲酒量、運動量、喫煙率等、不健康に関するキーワードを並べれば、青森県が常連として名を連ねている。
この他にも様々な要因が複合的に関係しているのだと思うが、間違いなく言えることは、他県には譲れない程、美味しいものを食べ、自堕落な生活を送り、太く短く生きているという事実である。
最後に、これだけを覚えていただければ。
『青森県民は、寿命が短いようだが、旨いものを食っているらしい。』