世界中にマグロは7種類います。
ここではクロマグロ(通称:本マグロ)のみを対象に話を進めていきます。
本マグロは大きく分けて、養殖モノと天然モノがあります。常にエサが飽和な養殖モノは、脂が乗っていて、旬というものがあまりないと言っていいと思います。
天然モノをみてみると、国内と海外で獲れますが、海外の本マグロはほとんどが洋上ですぐに冷凍しているので、食卓にあがる時に、いつどこの海域で獲れたかわからないことが当たり前なので、旬なのかどうか判断できません。
さて、天然の国産モノはどうでしょう。
ざっくり海域で分けると、春先は日本海(近年は太平洋でも獲れています)、秋から冬にかけては津軽海峡沖で獲れるものが旬のマグロだと言えます。適度に脂が乗って、赤身・中トロ・大トロや他の部位がもれなく美味しい状態です。
※マグロは世界中の海を回遊するので、エサの来遊状況によって、一概には言えないのが現実です。
マグロは大きいもので数百㌔にもなる大型の魚です。マグロも人間と同じで、脂が乗っているマグロ、ガリガリで痩せているマグロ、個体差が非常に大きい魚です。
いわゆる旬ということよりも、マグロの個体を見極める目利きが非常に重要なのです。
春先や夏場でも、冬で脂を蓄えたようなマグロが水揚げされることもありますし、冬でも餌を食べられなかった細いマグロが水揚げされることもあります。
旬のマグロあります、みたいな表記をしているお店は何もわかっていないので、気を付けましょう。(お手頃価格という面で、「今が旬!」というのであれば、ぎりぎりセーフですけど)