・クロマグロが減っている?!
・漁獲枠を超過した?!
・絶滅危惧種?!
「マグロの獲る量を抑えないと、将来クロマグロがいなくなるよ@国際会議」ということで、日本は2014年に、30㎏未満の漁獲量を半減にする措置(まき網2,000トン、沿岸漁業2,007トン)に合意しました。
そして2015年から本格的にスタートしたマグロの資源管理。
管理の区切りとなる期間は・・・
第1管理期間は、2015年1月~2016年6月末まで。
第2管理期間は、2016年7月~2017年6月末まで。
第3管理期間は、2017年7月~(現在に至る)。
第2管理期間では、全国的にマグロが豊漁で、水産庁から与えられた漁獲枠を超過してしまう地域が多発。青森県の太平洋側定置網でも、約0.5トン超過しました。
その一方、日本海側定置網は、約60トンの枠を残した状態で、第2管理期間を終了。
第3管理期間では、青森県日本海側の定置網も、定置網の「共同管理枠」というくくりで漁獲量を管理していきます。
(詳細については、水産庁HPに記載があるので、ご参照下さい。)http://www.jfa.maff.go.jp/j/tuna/maguro_gyogyou/bluefinkanri.html
マグロに限らず水産資源を活用して生活している人は、ものすごく多いです。
単純に、獲る人、売る人、買う人、運ぶ人、料理する人、食べる人だけではありません。
この間にいろんな業種の方が介在し、商売をして税金を払って、人が生活しています。
「売れるから獲りに行く。獲れるから売る。」
「安くても大量に獲ればお金になる。安くなれば、スーパーで客寄せになる。」
このような言葉を並べているようでは、はっきり言って時代遅れです。ものすごく恥ずかしい。
地球上にある資源がいろいろな形に変わって人間の生活を支えています。
来ている服も、普段乗っている車のガソリンも、ケータイ電話の電力も。全ては、何かしらの資源がカタチをかえ、我々人間の生活を支えているのです。そして、食べ物は、頭を動かすエネルギーになり、身体の一部になっていくのです。
石油や石炭のような地下資源は、一度使ってしまえば、なくなってしまいますが、水産資源のいいところは、うまく管理すると、再生産し増えてくれます。つまり、将来にわたり利活用することができます。
ざっくり大きな視点で言うと、自分を形成する身の回りのものや食べ物がどういう経緯で、生産され加工されているのか、考えてみることが大事だと思います。日本人には、最低限の教養があるので、皆ができるはずです。
一人一人が立ち止まって少し考えてみることが、このマグロの資源管理にもつながり、よい方向に結びつくのではと思います。