小泊マグロとは
津軽半島から日本海に向け突き出した権現崎(小泊岬)沖は、スルメイカ・ウスメバル・マダラ等々の好漁場である西津軽堆があり、この周辺海域がマグロの好漁場にもなっています。
小泊マグロは、例年7月~12月にかけ、大間マグロ同様、延縄によって水揚げされています。
技術向上に余念がない小泊マグロ漁
縄に使用する餌の種類はスルメイカがメインですが、時期に合わせてフクラギ(ブリの幼魚)やアオリイカを使用するなどの餌の工夫や、冷却機を導入しマグロの鮮度・質の向上を図るなど、技術向上に余念がありません。
小泊について
2005年に旧中里町と小泊村が合併してできた中泊町。江戸時代には北前船が北海道松前への物資を運ぶ最後の寄港地であり、風待ち港として利用されてきました。
小泊地域の沿岸海域は、古来より海の難所として知られています。
このことから、明治36年に齋藤柾五郎氏が「暴風や時化による海難事故のために人を損失することは国家のためにならず、遭難した人の救助は国家を守ることになる」と呼びかけ、大日本帝国 水難救済会 小泊救難組合が発足し、救助活動を開始し現在もその意思を引き継いでいる地域です。