龍飛マグロとは
龍飛は津軽半島の先端に位置し、暖流と寒流がぶつかるところで非常に潮が早い海域です。三厩マグロ同様、一本釣り漁業によりマグロを釣り上げます。(ダンブ流し)
龍飛ではヤリイカやイワシを獲る小さな定置網が行われており、9月から11月ころにかけて、アオリイカが水揚げされます。そのアオリイカが網に入るようになると、龍飛マグロの出番です。
アオリイカはイカの王様と言われ、非常に甘味の強いイカです。龍飛の漁師は、そのアオリイカを餌にマグロを釣っているのです。年や漁期にもよって異なりますが、エサがアオリイカに切り替わると、龍飛の漁師が数多く水揚げしていきます。
龍飛マグロ = 大間マグロ!?
実は、大間の漁船も、龍飛周辺に釣りにきます。
大間マグロは有名ですが、龍飛沖でも昔から本マグロが釣れています。大間の漁船が龍飛周辺で釣って、大間漁港に水揚げすれば、大間マグロ、龍飛に水揚げすれば龍飛マグロ。全く同じマグロです。釣れた場所ではなく、水揚げ港によって呼び名が変わってきます。
龍飛について
龍飛は青森県東津軽郡外ヶ浜町にある地区です。日本の灯台50選にも選ばれた、詩情あふれる「龍飛埼灯台」があり、津軽海峡を行き交う船の安全を見守っています。
また、本州と北海道を結ぶ世界最長の「青函トンネル」の内部の様子や完成までの立体模型など様々な資料見学や体験ができる青函トンネル記念館があります。
竜飛崎ではご覧のように潮境がはっきりと見えるときがあります。
この海域近辺では、潮が非常に早く、時には白波を立て川のように流れていることがあります。龍飛のマグロ釣り漁師の話によると、まぐろと格闘している間に、潮に乗ってしまい北海道のほうまで行ったことがある人もいるそうです。